KW_6PPシリーズ「①自己研鑽の徹底」
こんにちは、Keller Williamsの田中です。本日はKeller Williams Japanのトレーニング部門の責任者として、Kellerのエージェント、そしてKellerのエージェントとお仕事をする可能性のある皆様に、我々のトレーニングの一部をご紹介しようと思います。
成功するトップエージェントにはある特徴があります。ケラーウィリアムズの創業者ゲアリー・ケラーは、自らの経験を通して、「成功するトップエージェントには共通する6つの視点」があることを導き出しました。
これをケラーウィリアムズでは6PP(Six Personal Perspective)と呼ばれるトレーニングとして全エージェントの皆様に受講してもらっています。初めに6つの項目を紹介します。
① 自己研鑽の徹底
② 80対20の法則
③ モデリング・ブレイクスルー
④ 5段階の修得
⑤ 限界思考からの転換
⑥ 全ては自分次第
この6つはゲアリー・ケラー自らの視点であり、同時に成果を残す不動産エージェントに共通します。この記事では自己研鑽の徹底を紹介していきます。
ー自己研鑽の徹底とは?ー

自己研鑽の徹底を一言で言うと、「自らの能力、スキルを磨き続けること」です。不動産業界に限った事ではなく、どんな業界でも、職種でも、トップと言われる人々は日々の時間を自己研鑽の徹底に”無意識のうちに”使っています。
きっとこの記事を読まれている皆様の中にも、意識されていたかどうかは別として、自己研鑽の徹底をした経験があるはずです。例えば必死に受験勉強をしたことや、大会に向けてスポーツに打ち込んだ経験も自己研鑽の徹底と言えます。
その時の状態を一度思い出してみてください。創意工夫しながらどうやったら目標達成できるか?を常に考えていたのではないでしょうか。
ー自己研鑽の徹底をする人は高い目標設定が当たり前?ー

自己研鑽の徹底をしている人には必ず高い目標設定が存在するとゲアリー・ケラーは言います。目標もなくスキルを磨き続けることは非常に難しく、どうしても持続力がなくなってしまいます。元野球選手のイチロー氏がもしプロ野球選手になる事をゴールにしていたら?日本で首位打者になる事で満足していたら?きっと歴史に残るような、あそこまでの活躍は出来なかったでしょう。つまり目標(ゴール)のない旅は、自らのステージが上がるにつれ研鑚を継続する事が困難になる、という事をトップランナー達は知っています。
目標設定を言い換えると目指す山を決めることであり、目指す山と現在地を明確に把握することです。その上ではじめて、この山を登り切るにはどうしたら良いか(手段)を考える事が現実的になります。どうしたらこの山を登れるのか?と考えて算出されるものが課題や問題に当たる部分であり、具体的な対策や準備となっていきます。
目標の可視化の重要性をもう少しだけ続けましょう。例えばフルマラソン完走を目標とします。走り初めて2時間が経過したころ、あなたは20km地点を通過した事を認識しました。この時どんな気持ちになるでしょうか。おそらく心境としては残り半分ちょっとだしまだ頑張れる。と自分自身を励まし走ることをやめないはずです。
逆にゴール地点まであと何キロなのかがわからない、または天候悪化による視界不良により走っているコースが正確なのかさえも疑問に感じ始めたとしたら‥多くの人は体力の消耗や気力の低下によって走ること自体をやめてしまう可能性が出てきます。重要なのは「常に目標(ゴール)を可視化すること」です。
ー自己研鑽の徹底をする人に共通するマインドセットとは?ー

高い目標設定(加えて可視化すること)がいかに重要か、理解できたと思います。更に自己研鑽の徹底をしている人にはあるマインドセットの共通点があります。それは、「必ず達成できる」と自らの目標達成に強い自信をもつ人が圧倒的に多い、という事です。そもそもなぜ「必ず達成できる」と強い自信を持つことができるのでしょうか?
人生には不可能に思う場面も多く存在しますし、実際にできないことの方も多いのでは?と思われるかもしれません。見方によってはそれも事実で、何事も信じればかなう、という夢のような現実はどこにもありません。トップエージェント達は「自分の強みと弱み」を理解した上で、その強みをどう活かすのか、その弱みをどうカバーする(もしくは割り切る)のか、とこれらを目標同様に可視化し、直視する事から結果につなげていきます。一見、他人の目には根拠のない自信にも見られるかもしれませんが、適当にできると思い込んでいるわけではありません。
下の画像をご覧ください。
理想と現実のグラフは皆様もみたことがあるのではないでしょうか?理想に当たる部分は「達成できると思い込んでいる」しかし現実は「まだ達成できていない」。つまりこのグラフが示すのは”達成できるはず”が”達成できていない”現実です。ですから何か課題や問題が発生しているため、人は解決しようと行動します。
この時、理想と現実をしっかりと可視化し自らが理解する事で、自然と1つのステージにたどり着きます。自分で考え、自分で行動を変え、行動を起こす必要がある、と心から納得するのです。そして人は能動的な行動姿勢を持つことになります。(当然、自然と能動的に行動する人も多いのですが・・・)
では逆に考えてみましょう。理想に当たる部分が「もしかしたら達成できないかもしれない」と思い込んでいて、現実は「まだ達成していない」としたら。何もギャップ(課題や問題)が生じないため、ある意味理想通りであり、心の奥底では満足いかない現実でも納得してしまうのです。
皆様も経験はありませんか?不動産だけに限らず新しい挑戦をする際「もしかしたらできないかも」と脳裏をよぎり結果はできなかった。でもなんとなく納得している自分がいる。これ自体は自然なことですが、自らが成功者になりたい、トップエージェントになりたい、と思うのであれば不十分だ、ということです。
逆に自信満々で挑んで失敗した時は心底落ち込みますよね。なぜならできると意気込んだのにできなかったわけですから。重要なのは失敗しても、まだ「達成できる」と思い続け、継続(自己研鑽の徹底)が出来るかどうか?です。
ーまとめー
トップエージェントに共通する自己研鑽の徹底は理解できたでしょうか?再度おさらいするとポイントは3つあります。
1 高い目標設定をしている(可視化)
2 自分の強みと弱みを理解した上で達成できると自信を持つ
3 能動的に自分で考え、行動する
この3つがベースとしてあるということです。 自己研鑽の徹底は必ず身につけて習慣化していきましょう。次に紹介するのは「80対20の法則」です。成果を出すために重要なのは全体の20%に集約されるという内容。ぜひ読み進めてみてください。
6PP次章はこちら(KWJ公式に飛ぶ)→80対20の法則